ハッカドールサービス終了に思うこと

8月15日は終戦記念日です。あと、DeNAのニュースアプリ「ハッカドール」のサービス終了日でもありました。

このアプリが出た当初、少し触ってみて割と好感を持ち、そして少しの間だけ利用しました。ニュースキュレーションアプリは性に合わないので早々に使うのを止めてしまいましたが、お気に入りのアプリの一つだったのでサービス終了は寂しいものです。

キュレーションアプリっぽくない良さ

このアプリが登場したのは2014年で、ニュースキュレーションが流行っていた頃だったと思います。世間ではグノシーやスマートニュースといったニュースキュレーションアプリが広く使われ始めていた気がします。ニュースキュレーションといえば、興味のあるニュース・話題のニュースをざっと収集できる良さが売りでした。

ただ、話題のニュースとは常識・教養として知るべきニュースに限りません。インターネットではまとめサイト・ライフハック系ニュースを代表とする「週刊誌っぽい見出し」の記事が話題になりがちです。本来ニュースとは中立的(または複数の情報を参照して真実を判断するもの)であるべきだと私は考えており、キュレーションアプリによってフィルタリングされたニュースの中立性には疑問を抱いています。

キュレーションアプリは嫌いでしたが、ハッカドールのかわいいキャラクターに釣られたのでアプリを使ってみることにしました。すると意外にも、まとめサイトを非表示にする機能があったり、表示されるニュースの傾向を知ることができる等、他のニュースキュレーションアプリにはなかった機能があることが分かりました。そんなこんなで、キュレーションアプリでありながら、ハッカドールにはさほどネガティブなイメージは持ちませんでした。

AIと一緒に現実を生きる

話は変わりますが、ロックマンエグゼというゲーム(名作)があります。高度にインターネットが発達した世界で、人間は情報端末の中で生きるネットナビというプログラムと一緒に過ごしています。目覚まし時計の代わりに自分のナビが起こしてくれたり、危ないことをしようとしているときに注意してくれたり。そんな世界が実現したらすごくいいなと日々思っています。

ハッカドールはナビではありませんが、一人一台スマホを持っている時代において、擬人化されたAIが情報をユーザに届けるというコンセプトはロックマンエグゼの世界観を彷彿とさせます。

夢は実現しないから夢なのか。ハッカドール終了は残念でなりません。

(何か近いことやってみようかな?)