蜜蝋ワックスの作り方
木は水や汚れに弱い素材なので、何らかの手段で表面を保護しなければなりません。蜜蝋ワックスはオイルフィニッシュよりも長持ちし、ニスやウレタン塗料のように木の質感を損なわない、バランスのいい表面保護剤です。そんな蜜蝋ワックスを後学のために自作してみました。
作成日: 2021-01-24
手順
材料。
- 蜜蝋 (5g 300円)
- えごま油 (170g 650円)
- 缶 (110円)
蜜蝋は通販で購入しました。蜜蝋には黄色い未晒し蜜蝋と、漂白された白い蜜蝋があります。性能は多分同じなので好きな方を使うとよいでしょう。私は少量が欲しかったので未晒タイプを購入しました。白色のほうが木への着色が少なくて良い気もしますが、多分誤差の範囲だと思います。
えごま油はスーパーマーケットで購入しました。乾性油なら何でもよく、亜麻仁油・クルミ油なども候補になります。塗りやすさ、乾きやすさに違いがあるそうですが、ここでは信頼と実績のあるえごま油で行くことにします。
缶はダイソーで購入。大量に作るなら大きな缶が必要です。
蜜蝋は65℃くらいで溶けるそうなので、沸騰したお湯をボウルに入れて湯煎しました。なお、この方法では蜜蝋は溶けません。手で千切れるくらいに柔らかくなるだけでした。
蜜蝋5gに対しえごま油を30g入れました。混合比は1:6(15%)になります。蝋の割合が高いほど撥水性が増し、耐久性が上がるようです。反対に蝋の割合が低いほど塗りやすく、作れる蜜蝋ワックスの分量も増えます。調べた限り、だいたい1:4 (20%)から1:10(9%)の間で調整すると良いようです。自分も実験中なのでよくわかりません。
途中工程をすっとばしましたが、フライパンに乗せて蜜蝋が溶けるまで湯煎しました。水が入ると写真のようになってしまうので、水が入らないように気をつけましょう。水滴は油の底にあって混ざらないので大丈夫です(でも気になる・・・)
放っておくと固まってきます。
固まりました。
えごま油は1/4も使っていないので、35gの蜜蝋ワックスを500円程度で作ることができました。使う分量を増やせばもっと安くなるでしょう。とても簡単です。