技術からビジネスへ

組込みソフト技術者として働いて3年になる。年のせいか経験のせいかは分からないが、最近ようやくビジネスについて考える余裕(意識?)が生まれた気がする。

いろいろ個人で作ってみて分かったのは、ビジネスロジックなしにアプリケーションは絶対に完成しないことだ。例えば、ゲームを作ろうと思ったのにゲームエンジンを作っていたり、ウェブアプリケーションを作っていたはずなのにフレームワークを作りこんでいた経験はないだろうか。少なくとも私はある。だからビジネスロジックってとても大事だし、技術者はビジネスロジックを意識しないといけない。ビジネスロジック=ビジネスを実現するためのものなので、つまるところ技術者はビジネスを意識しないといけない。

そもそも、技術とビジネスの関係はインプットとアウトプットの関係と合致する。実現するためのどれほど技術力(努力して得られる能力=インプット)を磨いてもビジネス(つまり社会への還元=アウトプット)が無ければその技術力は無きに等しい。だからといって技術力無しにビジネスを行うことはできない。両方のバランスが大事なのだが、インプットとアウトプットの両方が得意な人間は少ないものだ。

技術者は技術が好きで、技術によって何かを成し遂げたい生き物であると信じたい。ただ、技術力があってもビジネスはそう簡単に変わらないし、技術力とは無関係に売れるものは売れる。ビジネスが変わらないのならば、技術力を磨く合理的な理由はない。インプットが必要なのは新人を育てるときぐらいで、確立した技術を叩き込めばよいのだから簡単なはずだ。(その技術が確立されていない/新人を教育しない)

新人以外の技術者は何をしないといけないのか。一つ、技術者は新しいビジネスを見つけなければならない。でないとインプットする目的が無くなる。コストダウンのための技術でもいいはずだ。当然ながら、社会に還元できるようなインプットであるべきだ。リーダー層がこれを怠れば、既存ビジネスの延長線上戦い続ける”つまらない”舞台しか残らない。そうなってしまう理由もきっとあるのだろう。そうならないように経営者には気を付けてもらいたい。既存ビジネスの価値が増すか減るかは運次第だが、金も意義もない舞台では優秀なリーダーは去ってしまうだろう。貧しいときほど投資すべき、みたいな感覚が大事なのかも。

なお完全に余談だが、インプットもアウトプットも足りない時期にすべき行動は「難しいことは考えず、やりたいこと・やるべきことをやる」だと思うので、その気持ちは否定しないように気をつけたい。

以上、結論のない考察でした。